安全と安さを両立できる中古車の走行距離は?他に気にすべきポイントは?

中古車を選ぶときの重要なポイントの一つが走行距離です。車の部品には寿命があるため、走行距離が長くなるほど価格は安くなりますが、その分故障リスクが高くなります。安心で安全な中古車をできるだけ安く買うためには、価格だけではなく適切な走行距離を把握しておく必要があります。この記事では、中古車購入時の走行距離の目安と、その他のチェックポイントについて説明します。

1.中古車の走行距離ってどれくらいなら安心?

1.中古車の走行距離ってどれくらいなら安心?

最初に「中古車の走行距離はどれくらいまでなら安心なのか」について説明します。

1-1.「10万kmが限界」は昔の話

車の寿命は「10年・10万キロ」と聞いたことがあるかもしれません。しかし、それは昔の話です。技術が進歩した現在では、メンテナンスを適切なタイミングでおこなっていれば、10万キロを超える過走行の車両でも問題なく走行できるでしょう。10万キロというのはエンジン回りの部品交換の時期でもあるため、消耗した部品は新しい部品に交換する必要がありますが、走行距離の限界というわけではありません。

たとえば、車の安全走行を重要視するタクシーの場合は、一般の車よりも頻繁にメンテナンスが行われており、その走行距離の限界は約40万キロとされています。一般の車でも定期的な点検をしっかりおこなっていれば、15万~20万キロくらいは走ることができると言われています。

1-2.逆に走行距離が短すぎる車は注意!

走行距離は短いほうが部品の劣化が少ないため、より状態の良い車であると言えるでしょう。ただし「年式の割に走行距離が短い車」は少し注意が必要です。なぜならば、極端に走行距離が短い車は、使用されていなかった期間が長くあり、その間は適切なメンテナンスがおこなわれていない可能性があるからです。

放置されていた車はエンジン内に汚れが蓄積していたり、ゴム製品の経年劣化が進んでいたりすることが原因で、故障しやすい状態になっています。また、車の部品は走行とメンテナンスによって機能を維持することができるのです。誰にも乗られずに放っておかれた車は、本来の機能を発揮できずに、安全性が低下しているケースもありえます。安全な中古車を選ぶには年式と走行距離のバランスが大切です。よって、走行距離が短ければ短いほど良いというものではありません。

2.年式と走行距離の関係

2.年式と走行距離の関係

それでは、年式と走行距離はどれくらいであれば釣り合いが取れていると言えるのでしょうか。年式というのは「車が最初に登録された年」いわゆる初度登録年のことで、その年からの経過年数がポイントとなります。一般的に車の走行距離は「1年で1万キロ」が目安です。1年で1万キロを超えると「年式の割に走行距離が長い」、1年で1万キロ未満だと「年式の割に走行距離が短い」ということになります。

たとえば、5年経過している車であれば5万キロ、10年経過している車であれば10万キロが標準的な走行距離の目安となります。年式に対して走行距離が少な過ぎれば、前述したように部品等の経年劣化が進んでいる可能性があります。逆に走行距離が長すぎる場合でも、部品の消耗が激しい可能性があるというわけです。したがって、年式と走行距離の関係は「経過年数×1万キロ」を一つの目安として中古車選びの参考にしてください。

3.結局どれくらいの走行距離の中古車を選べばいいの?

3.結局どれくらいの走行距離の中古車を選べばいいの?

ここまで、中古車の走行距離について説明してきましたが、結局どれくらいの走行距離の車を選べば良いのでしょうか。ベストな走行距離の選び方は「どのような中古車が欲しいのか」、「どのような使い方を想定しているのか」によって変わってきます。以下にそれぞれを基準とした選び方について説明します。

3-1.どのような中古車が欲しいのか?を基準とした目安

中古車を購入するなら、なるべく新しくてキレイで安い車を選びたいものです。そこで、どのような中古車が欲しいのかを「新しさ」と「価格」を基準として考えてみましょう。まずは「新しさ優先」の場合です。「なるべく新しくて状態の良いきれいな中古車が欲しい」のであれば、走行距離は5万キロ以内を目安にしましょう。5万キロ以内であれば比較的状態が良く、キレイな車が見つかるでしょう。

次に「新しさと価格のバランス」をとる場合です。「キレイな車が欲しいけれど、あまりコストをかけたくない」というケースになります。5万キロを超えると中古車の価格が下がる傾向があるため、価格が下がり始める5万~10万キロ以内が狙い目です。最後に「価格優先」の場合です。「安全であればとにかく安い方が良い」という方には、10万~12万キロ以内がおすすめになります。10万キロを超えると大きく価格が下がる傾向があるためです。ただし、安全性や残りの寿命を考えると、12万キロ以内を目安に選ぶと良いでしょう。

3-2.どのような使い方をするか?から考える

車は見た目ではなく実用性を重要視する方も多いのではないでしょうか。そのような方には車の使い方に合わせて、走行距離をよく検討することをおすすめします。具体的には、購入後の乗車機会が少ない場合は走行距離が長い中古車を選び、乗車機会が多い場合は走行距離が短い中古車を選びます。

たとえば、週末に近所で買い物をするときに利用するのが主な目的であれば、乗車機会は少なく、乗車距離もそれほど多くはならないはずです。この場合は走行距離が多少長くて年式が古い中古車でも問題ないでしょう。5万~10万キロ以内の中古車がおすすめです。価格も安く抑えられます。

逆に、通勤で利用したり、週末に遠乗りしたりする機会が多いのであれば、購入後の乗車距離が長くなることが予想されます。この場合は購入時点では走行距離が短めの中古車を選んだほうが良いでしょう。5万キロ以内がベストです。年間走行距離はどれくらいになりそうか、何年ぐらいの使用を想定しているかなどから、どの程度の年式と走行距離の中古車を選ぶのがよいかを考えてみましょう。

4.安心・安全な中古車?確認するのはここ!

走行距離が長い車を購入する場合は、安心面・安全性をよく確認することが大切になります。安心・安全な中古車を見極めるために確認すべき点は2つ、車両保証と整備記録です。車両保証は中古車購入後に故障やトラブルが発生した場合、保証期間内であれば保証対象部位の修理費用や部品交換費用が保証されます。走行距離が長い車でも保証がついていれば安心です。保証内容は販売店や車ごとに異なるので、どこまで保証されるのかをよく確認しておきましょう。特に重要なのは、エンジン系統、トランスミッション系統、ブレーキ周りの保証です。

整備記録には車の修理や整備をおこなったときの履歴が記入されています。整備記録を見ればエンジンオイルを交換した時期もわかり、車のメンテナンス状況が確認できるのです。整備記録がついた車を選んだほうが、故障などのトラブルも少ない傾向にあります。また、車両の状態のわかる車両検査表があれば、なお良いでしょう。車両検査表というのは、いわゆる中古車のカルテです。購入検討時に車両の外装のキズや内装の状態、修復歴の有無などが確認できます。プロの検査員がチェックした内容を確認できるので安心です。

5.避けたい中古車とは?

中古車購入時に避けたい中古車は5つあります。第1は修復歴が有る車です。修復歴有車とは車の骨格部分(フレーム)に損傷があったり、その損傷箇所を修理した車のことです。修復歴車に中にも軽度なものから重度なものがあり、重度な修復歴車には走行上に問題がある車両もあるため、いくら状態が良さそうな車でも避けるべきでしょう。第2は冠水車です。冠水車とは水没した車両のことです。長時間浸水していた車は、エンジンや電装系統が劣化している可能性が高いのです。水没は修復歴有に含まれないので、エンジンや電装に腐食がないかを確認して見分けるしかありません。

第3は塩害車です。塩分は車の部品を錆びやすくします。水没車と同様にエンジンルーム、トランクルーム、下回りなどに錆びがないかを確認する必要があります。第4は雹害車です。雹害車は雹に降られて車のボディーにへこみや傷がついた車です。走行性能にはほとんど影響はありませんが、低価格で販売されています。修理して乗れば費用を安く抑えられますが、天井を外して修理すると、大きな費用もかかる上に修復歴車の判定となってしまいます。第5はネットオークションなどWEBに掲載されている激安の中古車です。ネットオークションは悪質な業者がいたり、個人間売買などでトラブルに巻き込まれる可能性が高いので車に詳しくない方にはおすすめできません。

ただし、購入時に水没車や塩害車を見分けるのは、素人にはなかなか難しい作業です。そのため、品質に自信があり、安心感をポリシーとしている中古車販売店では、車両状態がわかりやすいように車両検査表を車1台ごとに用意し、お客さまが安心して中古車選びができるようにサポートしています。

6.その他の中古車購入の注意点

中古車購入の際は車両価格にばかり気を取られがちですが、その他にも税金、保険料、登録・納車業務に関する諸費用がかかります。予算オーバーしないためには、必ず支払総額を確認してください。車両本体価格以外にかかる費用を大きく分けると、国や地方自治体に支払う法定費用と、販売店に支払う代行費用の2つに分けられます。

法定費用は以下の4種類です。
1.自動車税(種別割)(排気量に応じて課税される)
2.環境性能割(2019年10月から自動車取得税の代わりに導入された)
3.自動車重量税(車の重量に対して課税される)
4.自賠責保険料(強制的に加入が義務付けられている保険)

販売店に支払う代行費用の名称や金額は、店により異なりますが代表的な費用は以下の3つです。
1.検査登録手続き代行費用(中古車の名義変更や車検証の名義変更手続きを代行する費用)
2.車庫証明手続き代行費用(車庫証明の申請手続きを代行する費用)
3.納車費用(購入者の元へ車を運ぶ費用)

以上のように、車両本体価格の他にも多くの費用がかかります。また、車を実際に自分でチェックする際は、外装の状態やドアの開け閉めなどの分かり易い場所の他に、エンジンやブレーキ、エアコンの動作確認、タイヤや内装の状態などをしっかりチェックしておきましょう。

7.安心の中古車を買うなら!オリックス認定中古車

価格の安さは、中古車の魅力の一つです。しかし、安心の中古車を見極めるには、素人には難しい面もあります。そこでおすすめなのがオリックス認定中古車です。オリックス認定中古車なら、修復歴の無い車両しか販売していません。しかも、レンタカーやリースで使用していた自社管理車両であるため、メンテナンスされた車両が多く安心して購入できます。

車両保証も充実しているので、購入後に故障やトラブルが発生しても、保証範囲内であれば修理費用はかかりません。使用履歴が明確で整備記録を備えている車両も多いので、メンテナンス状況を確認しやすくなっています。また、プロの検査員が車両検査を1台ごとに実施し、全車に車両検査表がついています。車両検査表は素人でもわかりやすくキズや汚れ等の車の状態を表示しており、契約前に事前に確認できるので安心です。

中古車は命の安全にも関わる!安さばかりに気を取られないで

車は高額な買い物です。できるだけ安く購入したい気持ちはわかりますが、安さばかりを重視すると、故障等で後でかえって修理費用が高くついたり、最悪の場合は事故につながる恐れもあります。そのため、安全で長く付き合える中古車を選ぶことが大切です。安心・安全な中古車を選ぶならオリックス認定中古車がおすすめです。リースでの契約も可能なので月々定額で乗れるため、乗り出し時の初期費用を抑えたい方には最適です。中古車探しをするならオリックス認定中古車をご検討ください。

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<記事掲載日>2020年9月15日

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「ORIX U-car」コラム編集部
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