新古車ってどんな車のこと?購入前にメリット・デメリット、選ぶポイントを押さえておこう
中古車の購入を検討していると、よく「新古車」「未使用車」といった表記を目にするかもしれません。なんとなくわかっていても、その定義について詳しく知っている方は多くはないはず。そこで、この記事では「新古車」とはそもそもどんな車を指すのか、また「未使用車」との違いについて解説します。新古車に乗るメリット・デメリット、選び方のポイントも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.そもそも「新古車」ってどんな車なの?
「新古車」とは、ナンバーの登録はされたものの、誰も乗っていない未使用の車のことです。中古車であるものの走行距離が短いため、新車同然という意味合いから「新古車」といわれるようになりました。たとえば、ディーラーで展示用や試乗車として使用されていたものも新古車に含まれますし、販売店が在庫として管理していたものも新古車に該当します。
ただし、現在は自動車公正取引協議会が定める「自動車業における表示に関する公正競争規約及び同施行規則」によって禁止されているため、「新古車」の表示はなくなりました。「特に新しいという印象を与える」「中古自動車でないかのように誤認されるおそれのある表示」などの理由が背景にあるようです。そのため「登録済み未使用車」「届出済み未使用車」「未使用車」などという表示で販売されています。
1-1.「未使用車」との違い
結論から言うと、新古車も未使用車も同じ意味合いです。新古車のほうがよく使われていたため、こちらの表現がピンとくる方も多いかもしれません。未使用車の場合、新古車と同様にナンバーの登録はされています。ただし、走行距離が短い車なので状態は新車に近いものの、法律上は中古車扱いとなります。
2.新古車を買う3つのメリット
ほぼ未使用である新古車を買うと、どんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、新古車を買う3つのメリットについて解説します。
2-1.メリット1:新車より安い価格で購入できる
新古車は、すでにナンバー登録がされている車なので「新車」ではなく「中古車」としての扱いになります。そのため、同じモデルを新車で購入するよりも、割安な価格で購入できるのが大きなメリットです。
しかも、車の購入時に必要な自動車重量税はディーラーがすでに支払っているため、一般的には購入者が負担する必要はありません。自動車税(種別割)や自賠責保険料は月割り請求であるケースが多いものの、場合によっては負担がない場合もあります。このようにトータルで見ると、本体価格も安いうえに自動車重量税が不要なケースが多いので、安く入手できると言えるのです。
2-2.メリット2:新車より納車が早い
新車の場合、在庫があれば契約してから2~3週間ぐらいで納車されますが、在庫がない場合や人気車種の場合は数カ月~1年以上かかることもあります。たとえば、トヨタの人気車種として知られる新型ランクル300系は、納車に4年程度かかるいようです(2022年1月現在)。このように人気の新車ほど、納車までの期間が長くなる傾向にあります。
その点、新古車は店頭にあるため、購入の手続きや、名義変更・車庫証明といった事務手続きが終われば、すぐ納車されるのが魅力です。販売店によって納期は異なるとはいえ、一般的に1週間~2週間あれば納車されます。そもそも新古車は、ほとんど走っていないクルマですから修理やメンテナンスの必要もありません。そのため、新車はもちろん中古車よりも納期が短縮されます。
2-3.メリット3:新車同様の保証が受けられる
メーカー保証を利用したい場合には、保証内容を前の使用者から引き継ぐ「保証継承」という手続きを取れば、新古車でも保証が受けられます。たとえば、トヨタのメーカー保証は「一般保証」と「特別保証」の2種類が用意されています。一般保証とは、新車から3年間または6万㎞走行時点のどちらか早いほうまでを保証してくれるサービスで、消耗品などを除くほとんどの部品が対象です。
特別保証は、新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早いほうまでが保証されます。エンジンやステアリング、エアバッグなど、クルマの走行や乗員の安全のための重要な機能を果たす部品について、より長い期間保証されるのが魅力です。どちらの保証も上限はあるものの、期限が残っていれば保証は継続されます。
保証継承の手続きをする場合は、まず名義変更が終了してからディーラーにクルマを持ち込み、12カ月点検と同等の整備を行ったうえで問題がないかを確認します。保証継承の手続きは、購入者と販売店のどちらが行うのかは場合によって異なるほか、販売店によっても費用が異なるので事前確認は必須です。
3.ただし、デメリットも!
先述したように、新古車は店頭に在庫があるので、メーカーオプションやボディカラーも選択肢は限られます。価格的には条件が良かったとしても、希望通りの車を購入できない可能性がある点はデメリットと言えるでしょう。
ただし、試乗車や展示車として使用されていた新古車は、メーカーオプションが充実していたり、グレードが高かったりするケースが多く見られます。実際にお客さんに見て触れてもらう目的で仕入れているため、カーナビやリアモニターなどのオプションがついているなど、コスパの高いクルマを購入できる可能性が高いといえます。
4.新古車を選ぶポイント
購入するメリットが多い新古車とはいえ、選ぶ際は気をつけるべきポイントもあります。そこで、新古車選びの際に確認すべきポイントについて解説します。
4-1.走行距離や使用状況を確認する
一般的に、中古車に比べて使用感が少ない新古車とはいえ、なかにはディーラーの試乗車として使用されて走行距離が多くなっている未使用車もあります。たとえば、展示車として利用していた場合は、敷地内を移動させただけなら走行距離が100㎞にも満たないでしょう。しかし、試乗車の場合は何千㎞も走っている可能性があるため、使用履歴や走行距離をチェックするのがおすすめです。
また展示や試乗をするなかで、外装に細かい傷がついていることも考えられます。新古車だからといって安心せず、購入時にはしっかり確認をしましょう。
4-2.新古車が多く出回る時期を狙う
ディーラーや自動車販売店のなかには、決算期に売れ残った新車を自ら買い取って、新古車として売り出すケースもあります。自動車の決算期は3月と9月なので、4月と10月になると新古車が多く出回りやすいですね。「新古車が多く出回る=選べる車種も多い」という図式になるので、より多くの選択肢から選びたい場合は、4月と10月を狙ったほうがよいでしょう。
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