コンパクトカーの人気＆おすすめ車種を紹介！
選び方やメリットも合わせて解説

1.コンパクトカー人気の3つの理由

コンパクトカーは人気があると断言できるのは、一般社団法人日本自動車販売協会連合会によるランキングが背景にあります。まずは、2021年1月～12月の「乗用車ブランド通称名別順位」を見てみましょう。ランキングのトップ10は以下の通りです。

1位	トヨタ　ヤリス
2位	トヨタ　ルーミー
3位	トヨタ　カローラ
4位	トヨタ　アルファード
5位	日産　ノート
6位	トヨタ　ライズ
7位	トヨタ　ハリアー
8位	トヨタ　アクア
9位	トヨタ　ヴォクシー
10位	ホンダ　フリード

出典：一般社団法人日本自動車販売協会連合会「乗用車ブランド通称名別順位」

驚くことに、10台中6台がコンパクトミニバン、コンパクトSUVを含むコンパクトカーという結果です。なぜここまでコンパクトカーは人気なのでしょうか？コンパクトカーの人気の理由に迫ってみましょう。

1-1.車両価格が安くて購入しやすい

コンパクトカーとは、乗用車のなかでは小さいサイズの車のことです。サイズに明確な定義はないものの、一般的には全長約4,200mm程度、全幅約1,700mm程度、エンジン排気量1,000～1,500cc程度の車をコンパクトカーに分類しています。

このように小型で排気量も小さいことから、普通自動車のなかでは車両本体価格が安くて購入しやすい点が、人気の理由のひとつとして挙げられます。たとえば、トヨタパッソは軽自動車並みの車両本体価格ですが、燃費性能や走行性能は高く、バランスがいい車種として人気です。

1-2.コンパクトかつ軽量で、税金面でも維持しやすい

コンパクトカーは、ホイールベース（前輪と後輪の幅）が短い車種なら最小回転半径も5ｍ未満なので小回りがきき、道路幅が狭い日本道路にぴったりの車種といえます。さらに軽量の車種ほど、燃費の向上とともにCO2排出量の削減が期待できる点も人気の理由です。特にスポーツモデルの場合、走ったり曲がったり、止まったりといった運動性能の向上につながります。

また車両重量が軽いほど車両重量税が安く、総排気量が小さい車ほど自動車税（種別割）も安くなるため、税金面でも総じて安く維持できる点もコンパクトカーの魅力のひとつです。

1-3.ハイブリッド仕様の車種が多く燃費性能が高い

先ほど紹介したランキングを見るとわかるように、10台中8台がトヨタの車種です。その理由のひとつに、各モデルにハイブリッド仕様が設定されていることが挙げられます。トヨタはハイブリッド車に注力している背景もあり、ほかの自動車メーカーに比べても特にランクインしている車種が多いようです。

車種によっては、ガソリン車よりも燃費性能の高いハイブリッド車に人気が集まっています。エンジンとモーターを組み合わせて走行するハイブリッド車は、モーター走行時はガソリンを使わないためガソリン車よりも燃費性能が優れています。特にストップ＆ゴーを繰り返す街中では、ガソリン車よりもハイブリッド車のほうが明らかに有利です。しかもハイブリッド車の環境性能は、国土交通省が定める基準値をクリアしているため、購入時も減税や免税の対象になります。

2.コンパクトカーの選び方

では、どのようにして自分に合ったコンパクトカーを選べばいいのでしょうか。ここでは、具体的な選び方について紹介します。

2-1.安全性能の高さ

安全装備や機能が充実している安全性能が高い車を選ぶのは、どのような車種を選ぶ際も重要視したいポイントです。安全装備とは、衝突回避システムやアラウンドビューモニター、歩行者検知式自動ブレーキなどを指します。

「自分は注意深く運転するから大丈夫！」といくら慎重に運転したところで、うっかりミスは必ず起きてしまいます。そういったドライバーのうっかりミスや、運転時の認知・判断・操作をサポートしてくれるのが安全装備や機能なのです。代表的なものとして以下の装備や機能が挙げられます。

・衝突被害軽減ブレーキ
・ペダル踏み間違い時加速抑制装置（誤発進抑制制御装置）
・間距離制御装置（ACC）
・車線逸脱警報装置
・リアビークルモニタリングシステム
・自動切替型前照灯

いずれも事故防止に役立つため、コンパクトカーを選ぶ際は必ずチェックしましょう。

2-2.車内空間の広さ

コンパクトカーは、車種によって車内空間が大きく異なります。なかには、後部座席やトランクルームが狭い車種もあるため、広さを重視する人は特にしっかりチェックしてください。コンパクトカーでもできれば広い車内空間が欲しい人は、コンパクトミニバンを選ぶのもおすすめです。コンパクトミニバンであれば、天井高もあるうえに大容量な荷室も確保できます。たとえば、ホンダ フリードやトヨタ シエンタなどがコンパクトミニバンに分類されるので、車内空間の広さを優先したい人は候補に入れておきましょう。

2-3.維持のしやすさ

先述したように、税金面や燃費性能を重視するならハイブリッドのコンパクトカーを選ぶべきです。ガソリン車は走行の安定性に優れていて、伸びのあるパワーが魅力とはいえ、燃費性能ではハイブリッド車にかないません。

車両本体価格はハイブリッド車のほうが高いのは事実ですが、エコカー減税の対象ですから税金が安く抑えられます。こういった背景から、年間の維持費を重視する人はハイブリッド車を選ぶのがおすすめです。

3.コンパクトカーならこの3車種が人気＆おすすめ！

コンパクトカーの魅力がわかったところで、ここからはおすすめのコンパクトカー3車種を紹介します。

3-1.ホンダ　フィット

ホンダを代表するコンパクトカー「フィット」。ハイブリッドシステムは、モーターとエンジン、それぞれの長所を融合させた「e:HEV」を採用し、グーンと伸びるような走り出しの気持ちよさや驚くほど静かに走る快適性が魅力です。走行中の不快なノイズを抑制し、防音性の向上により話し声が聞き取りやすく、車内の会話も弾みます。

安全面では、現行モデルに先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備。カメラとセンサーで、運転をサポートしてくれます。また、衝突安全性能や事故自動緊急通報装置に関する評価も高く、2020年度自動車安全性能の評価で、最高ランクの“ファイブスター賞”を獲得しています。

3-2.日産　ノート

ノートは、日産のすべてのアイディアと技術力を注ぎ込んで開発されたコンパクトカーで、個性に合わせたスタイリッシュなデザインが人気です。1.2L直噴ミラーサイクル＋スーパーチャージャーを採用した新開発エンジン「HR12DDR」を搭載し、最先端の技術でパワフルな走りとガソリン登録車トップレベルの低燃費（※日産調べ）を両立しました。エコドライブを目視で確かめられる「ECOモード&日産エコメーター」、精密な制御で自然に走れるアイドリングストップなどの採用も低燃費化につながっています。

さらに、コンパクトカーで初のアラウンドビューモニターを標準装備しているのも注目ポイント。ディスプレイ付ルームミラータイプを採用したことにより、駐車場での取り回しも楽にできます。

3-3.マツダ　デミオ

デミオは、マツダの技術を詰め込んだコンパクトハッチバックです。2019年のマイナーチェンジを機に、現在は「MAZDA2」に車名を変更しました。マツダのデザインテーマである「魂動（こどう）」を外観に採用し、シンプルな佇まいではあるものの、生命感溢れるダイナミックな印象を感じさせてくれます。エンジンには1.3L・1.5Lのガソリンと、コンパクトカーで珍しい1.5Lのディーゼルの3種類。新世代のクリーンディーゼルエンジンを採用し、二酸化炭素の排出を抑えつつ快適な運転も実現しています。

また、マツダ独自の先進安全技術である「i-ACTIVSENSE」を全グレードに搭載し、AT誤発進抑制制御や衝突回避軽減ブレーキの機能を備えました。走りにとにかくこだわり抜いたコンパクトカーといえるでしょう。

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