車のローンは頭金を入れた方がいい?月々の支払い額をシミュレーションしてみよう

車の購入時にローンの利用を検討する際、頭金を入れるか入れないかの判断は悩みどころです。月々の支払い額や車の予算、それにご家庭の経済事情などを考えて、ベストな方法を選ぶ必要があります。この記事では頭金を入れるメリットとデメリットを紹介しつつ、実際に月々の支払い額についてシミュレーションしてみました。ぜひ参考にしてください。

1.ローン審査が通りやすくなる?頭金を入れるメリットは?

1.ローン審査が通りやすくなる?頭金を入れるメリットは?

車のローンは販売店の「オートローン」と、銀行系の「マイカーローン」、主にこの2つの選択肢があります。販売店のオートローンは手続きを販売店がやってくれるので、購入者側の手間がかかりません。その代わり、金利は銀行系より少し高めに設定されている傾向にあります。ディーラーや販売店によってばらつきはあるものの、だいたい金利は年5~10%程度といったところが相場でしょう。

一方、銀行などの金融機関でのマイカーローンは、販売店のオートローンと比べると審査が厳格です。準備する書類はオートローンに比べても多く、審査期間が長いケースも多いため、すぐに車を手に入れたい場合は敬遠されがちです。その代わりオートローンに比べて、金利は比較的低め。年2~4%程度が相場でしょう。審査に手間がかかるといっても、信用調査さえクリアすれば問題なく手続きが進みます。その上、住宅ローンや教育ローンなどの借り入れの実績がある銀行で組むなら、スピーディーに審査が通る可能性は高いといえます。

また、もともと頭金は販売店や金融機関に対する信用面の担保という目的がありますが、頭金を入れることの目的はそれだけではありません。なんといっても借入額を抑えられることが、最大のメリットです。

ローンの利息計算は、元本に対して金利をかけて利息を計算するのが一般的です。そのため、元本が少なければ少ないほど利息分が少なくなり、月々の支払い額が抑えられます。オートローン、マイカーローンでの頭金は、車両本体価格の2~3割が相場です。十分な頭金を入れれば、場合によって月々のローン支払い額が1万円以上も変わるケースもあります。

さらにマイカーローンやオートローンでは、車ならではの頭金の利用プランが準備されている点も特長です。例えば頭金を入れた上であえて借入額を固定し、頭金分の金額を車種のグレードアップや追加オプションに使うといったプランも選べます。頭金を入れることによって返済プランの幅が広がる点も、マイカーローン、オートローンを利用する魅力の1つといえるでしょう。

2.頭金を入れるデメリットってあるの?

2.頭金を入れるデメリットってあるの?

頭金を入れるデメリットは、やはりある程度まとまったお金となるので手元のお金が一気になくなってしまう点です。例えば車両本体価格300万円台の車であれば、頭金として30万~90万円程度が必要となり、資金的な余裕がないと準備できません。

資金的にあまり無理をすると家賃や光熱費、食費などの生活費が支払えなくなるといった問題が生じるだけなく、住宅ローンや教育ローンといった他のローン返済にも影響します。銀行系のマイカーローンでは、そもそもローン審査にひっかかってしまうかもしれません。

また自動車税や自賠責保険などの購入時の諸費用は、ローンに組みこめないケースもあります。ちなみにこうした諸費用は車両本体価格の1~2割ほどかかることが多いので、頭金と合わせると場合によっては100万円ほどの金額が必要になります。

3.頭金を入れるなら金額の目安はいくら?

3.頭金を入れるなら金額の目安はいくら?

マイカーローンを組む場合、頭金の目安は本体価格の2~3割ほどが一般的です。100万円台の中古車でも20~30万円、新車だと頭金だけでも60~150万円ほどが必要になる計算です。これとは別に購入時の諸費用も準備する必要があるので、トータルするとかなりまとまったお金が必要となります。

また頭金ありでローンを組む場合は、頭金を準備できないままだと車の引き渡しがスムーズにいかないことがあるので注意しましょう。頭金を支払うタイミングは次の通りです。

【頭金を支払うタイミング】
・契約時に頭金の3~5割を払い、納車までに残りを入金
・納車日の決定日に支払う

いずれも納車日までに支払いを済ませないと車の引き渡し手続きに進まないので、支払方法やスケジュールを含めて販売店としっかり相談しておきましょう。

資金的な余裕がない場合は、頭金なしのフルローンを組むことも可能です。ただしその場合は、月々の支払い額の負担は大きくなります。金利や返済期間次第でお得になるケースもあるので、まずは頭金の有無を含めた具体的な返済シミュレーションをしてみましょう。

その際気をつけておきたいのは、頭金がないとそもそもローンを組めないケースです。主に銀行系のカーローンでは、本体価格の1割未満は頭金として取り扱わないという下限設定がある場合も。下限設定のない銀行であっても、借金がある、勤務状況が不安定であるといった事例では頭金が必要になることが多いでしょう。

4.頭金はやっぱり必要?月々の支払い額をシミュレーションしてみよう

頭金のあり・なしで、具体的にどれくらい月々の支払い額に差が出るのか気になるところですね。そこで今回は、車両本体価格400万円の車を購入すると仮定した場合、頭金0円と頭金80万円(車両本体価格の2割)、120万円(車両本体価格の3割)でどれくらいの差が出るのか、一例を挙げておきます。もちろん、車種やディーラーによって実際にはさまざまな違いがありますので、あくまでも参考例として見てください。

【事例】
※マイカーローン:借入金400万円
※金利:3.8%(※販売店のオートローンと銀行系のマイカーローンの中間で、実際に多い金利を使用)
※支払期間:6年(ボーナス返済月なし)

頭金なし
(フルローン)
頭金80万円
(車両本体価格の2割)
頭金120万円
(車両本体価格の3割)
月々の支払い額 6万2,217円 4万9,774円 4万3,552円
返済総額 447万9,624円 358万3,728円 313万5,744円
頭金込みの返済総額 438万3,728円 433万5,744円

このように比較してみると、頭金0円と頭金80万円では月々の支払い額で1万2,443円もの差があることがわかりますね。そして頭金80万円と頭金120万円では、月々の支払い額の差は6,222円ほど。月々の支払い額はローンを組む上で大切な要素ですから、どちらの方が返済しやすいのか、ご自身の経済状況などを踏まえた上で最適な方法を検討しましょう。

もちろん手元にお金を残しておきたい場合は、頭金なしのフルローンを組むというのも選択肢の一つです。しかしその場合でも、税金や保険料などの費用は数十万円、別途かかることも考えておかねばなりません。特に頭金を入れることに支障がないのであれば、月々の支払い額を抑えるためにも、ある程度の頭金を用意しておいた方が後々の支払いは楽になるでしょう。

まとまったお金を準備せずに車を乗りたい方はカーリースを検討しよう

車の購入でローンを組む際は、月々の支払いで生活が圧迫されないようにしっかり資金計画を立てておきましょう。車は購入費用だけでなく、保険料や税金、突発的な故障に対する修理費など、なにかとお金がかかるものです。少しでも頭金を入れた方が月々の支払い額は少なくなりますが、頭金は多ければ多いほどよいというものではありません。事前にディーラーや販売店とよく相談したえ上で、しっかりとシミュレーションしておきましょう。

頭金を準備せず車に乗りたい方は、月々決まった料金で車に乗れる「カーリース」もおすすめです。カーリースは決められた契約期間での契約なので、頭金は一切不要。月々のリース料金は定額制なので、資金計画を立てやすいのが特長です。マイカーに乗るのと同じように車に乗り続けられるため、頭金を入れる余裕がないけれども車には乗りたい方にとって、かなり有効な方法といえるでしょう。

なかでもオリックス自動車のカーリースは、新車でも中古車でもリース商品が用意されており、豊富な車種と契約プランの多彩さで多くのお客さまに満足をいただいている実績あるサービスです。もしカーリースにご興味があるようでしたら、一度ご検討してみてください。

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<記事掲載日>2021年1月15日

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「ORIX U-car」コラム編集部
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